螘サンバカーニバル

けそのブログだよ

けそのきまぐレた~(2023年12月号)

四分の一に切られたバターケーキ

フランス菓子店タマミィーユさんの『サリュー!』というバターケーキ

※クリスマス用に食べたの?と思われそうな写真ですが、食べたのは10月です。同居人のノビオちゃんがお取り寄せしてくれたもの。洋酒が効いてて、すっごくおいしかった!

shop.tamamille.jp



めっちゃくちゃお久しぶりです!けそです。
気づいたらもう大晦日!早い!

今年が終わるまでに一本は記事を仕上げたくて、長いこと寝かせていたこの記事に手をつけています…。きっとお休みモードの方も多いし(お仕事の方はそのあとお休み取れますように…!)、本当はもう少しカジュアルな話にしたかったのですが、メインが重めのテーマになってしまった…。

 

この数か月、(引っ越したので)初めての北陸のずしーんとした冬のムードにやられて、生活リズムをつくって体調を整えることが難しくなかなか記事が書けない中で、以前週刊~月刊くらいのペースでnoteで(勝手に)連載していた、そのとき自分が興味あることをまとめていたテキストラジオ「ウィークエンドけそ」をちょっと読み返していました。

note.com

 

書いているときは「これ本当に需要あるのかな…?」と思っていたのですが(でも、熱いコメントくださる読者の方がいらしてとても励まされました)、今読むとそのとき自分が何に関心を持っていたのか、ネットでどんなことが話題になっていたのか、確認することができて結構おもしろいのです(自分が興味あることについて書いてたんだから、そりゃそうだ、という感じではありますが)。

また、いつかは有料ニュースレターをつくりたいとずっと思っていて(そうじゃないとどうしても他の仕事より後回しになっちゃうから…書きたいことはいろいろあるのに!)、テーマとか頻度とかそもそもどこでやる?とかいろいろまだ検討中ですが、その準備運動として何か書きたい気持ちもあり、ゆるめの月刊くらいのペース(つまり、たぶんしょっちゅうお休みするので結果的に季刊くらいになりそう。笑)で、再び勝手に連載コーナーを始めてみようかなと思いました。いつ書けるかはわからんぞ、の気持ちも込めて「けそのきまぐレた~」というタイトルにしてみました。

 

では、今回の最初の部門!

 

今月の気になる部門

先述の通り、今年初夏に北陸地方に引っ越しまして、せっかくおいしい魚を食べるのを楽しみにしていたのに、そして引っ越し後はもりもり食べていたのに、始まってしまった、福島原発のALPS処理水の海洋放出…。

印象だけで「汚染水」と呼ぶとしたらそれはただの風評被害を引き起こす事態になっちゃうけど。もし本当に「汚染」されてるなら、それは「風評」じゃないんじゃない?実際はどうなんだろう?と気になって、少しだけ勉強しました。そして、あれは「処理水」って呼んでオブラートに包むのはやっぱりよくなくて「汚染水」って呼んだほうがいいと思うに至りました。

まだまだ勉強中で説明できないところ、(原発の仕組みや核廃棄物の処理等について)理解できていないところもたくさんあるのですが、いったん途中経過として、私が勉強にあたって観たものと読んだものを読者の皆様にシェアします。本当は一番話が盛り上がってるときにシェアできたらよかったんですが…、でもまったくこの問題は解決していないので、今シェアすることにも意味があると信じて。

1.烏賀陽弘道さんのYOUTUBE動画

動画で話されている烏賀陽(うがや)さんは、福島を原発事故以降ずっと取材してこられたジャーナリストの方です。

 

youtu.be

この問題の論点について、まず理解するのにすごく役に立つ動画です。

そもそも汚染水を今処理する必要はあるのだろうか?とか、他の処理方法の候補にはどんなものがあって、それらはなんで却下されたんだろうか?とか、そういえばそこって無視あるいは軽視されて議論が進んじゃってたのでは…?って項目を総ざらいできます。

ただ、烏賀陽さんは旧Twitterでもすーごく有益なことを発信されてるのにミソジニー女性嫌悪)や冷笑を織り交ぜてくることがあってそれがすごく、すごく気になります!そこはスルーできない。。。この問題に限らず、何かを勉強しようと思ったとき、同時に差別まで飲み込まなきゃいけない現状に、私はいつも、すごく怒っているし悲しく思っています。

2.漫画『いちえふ』(1巻)

福島第一で除染作業に従事されていた方が描かれた漫画。

 

体験した方じゃないとわからないこと(発電所の中の地図とか、どのような作業をしてるのか?とか)を描いてくれているのでありがたい資料だとは思いつつ、「作業に従事してる俺たちが死んだりしてないんだから、原発が危険だって断定することはできないだろう」と書かれたりしている等、賛同できない部分も多かったです(核の人体への影響は、もっと長い期間観測しないとわからないことも多いし、科学的に検討された上で発せられてる見解じゃないから。もちろん、現場の人じゃないとわからないこともたくさんあると思いますが、知識にはそれぞれが得意とする分野があって、「人体に及ぼす危険性の検証」は現場の人の印象だけで結論づけられる分野ではないと思います)。大局的に見られないから事態を過小評価しちゃう、っていうことは原発事故に限らずいろんなとこで起きてると思う。今回の勉強の目的は、「印象じゃなく科学的な見地から、どのように海洋汚染に問題があるのか確認する」ということなので、2巻から先は読みませんでした。

 

3.学習漫画原子力のサバイバル1,2』

同居人のノビオちゃんが買ってくれた子供用の学習漫画です。理系の学習漫画って初めて読んだかもしれませんが、漫画はすぐに読み終われるから勉強に取り掛かりやすくて助かりますね…。ストーリー形式になっていて、原子力原子力発電についての事柄をときどき解説も挟みながら教えてくれます。

 

この漫画はチェルノブイリ・福島・スリーマイル島のそれぞれの原発事故の原因や、原発の炉にはどんなタイプがあるのかについて、原発の仕組みについて等、シンプルな情報ながらよく整理して説明してくれているので読みやすいです。シンプルなのでこれで問題点等まるっとわかる、というものではないですが、まず入門に便利な漫画だと思いました。この学習漫画シリーズ全部読んでみたいなー。

4.ドラマ『チェルノブイリ

私はU-NEXTの観放題で観ました。有料だけど、アマプラでも配信はしています。

それは人的被害が人類史上最悪の事故の一つであった。1986年4月26日、ソビエト連邦チェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発が起こり、核物質がベラルーシ、ロシア、ウクライナそして遠くはスカンジナビア、西ヨーロッパまで飛来した。この心を掴むパワフルな5話からなるミニシリーズは、早朝に起きた爆発からその後数週間、数ヶ月間の間の大混乱と人的被害の悲劇を見せる。

(アマプラの作品紹介ページより引用)

ということで、チェルノブイリ原子力発電所の事故が発生した経緯と、その影響、そして後の処理の過程を見せるドラマです。それぞれが自分の信念と身の安全を天秤にかけて悩みながら選択する様子、交流していく様子は、人間ドラマとしても素晴らしいです。

ライターのシネマンドレイクさんのブログ記事によれば、このドラマに登場する主要人物は多くが実在の人物ということ(ゴルバチョフも出てくる)。

レガソフという物理学者(この人も実在の人物)が最終話で話した、この事故が発生した根本的な原因、世界のいろーんな問題に通じるよねって思って本当に、本当に苦しかったです。いつも、市井の人々の命や健康や穏やかな生活よりも、「えらい人」の見得やお金ばっかり優先される。だから政治を見張らなくちゃいけないし、必要に応じて抗議しないといけないと思う。

このドラマ全体としては、誰か特定の個人を責めてそれで「問題解決」ってするんじゃ足りない、っていうメッセージを全体で発信してはいますが、パワハラ上司の暴走はとんでもないことを引き起こすことがある、って話でもありました。組織の風通しのよさ、誰でもおかしいと思うことを発信できる環境をつくることって本当に大事。

性善説に頼った仕組み(いつも、すべてのスタッフが、ミスなくスムーズに手順を遂行するだろう、という根拠なき信頼のもとにつくられてる仕組み)は、いつか必ず大きな事故を起こしたり破綻したりします、人間はぜんぜん完璧な存在じゃないから。見得とかプライドを守ることが優先される「システム」を破壊していかないといけないんだと思います。


予告編↓

youtu.be

 

5.本『放射性物質の招待』

私が調べたときはKindle Unlimitedの対象だったので借りてみました。まだ全部読めてはいません。

(私は前にnoteで別の記事でも書いたことがあるのですが、図書館で期限までに本を返すという行為が本当に苦手で…、対象電子書籍読み放題のKindle Unlimitedを使っています。もちろん、図書館より扱われている本は少ないですが、何かについて専門家が解説しているものを今読みたい、というときに結構新書が入っていたりするので便利です)

ここまで述べてきた参考資料の中で一番詳細な情報が得られます、そこが本のメリットですね。でも、消化するのに時間のかかる内容でなかなか読み進められません…。

他にも勉強したいことが渋滞していたりでなかなか読書ができないんですが…、この本を読むことも含めて、引き続き原子力発電所のことについては休みながらも勉強していきたいと思います。今勉強している(というか積極的にドキュメンタリーを観てる)ことはパレスチナイスラエルについてなので、次回はそれについて書けるといいかなと思っています。他にもいろいろ映画とかドキュメンタリーも観たから、その感想を書けるといいな1月に…。


おまけ

「でも、他に経済的にOKな発電方法がなかったら原子力発電に頼るしかないのでは?」と思っている方に。

恋人のノビオちゃんが教えてくれたんですが、太陽光発電のコストは、数年前に比べて激烈に下がっているらしい!日本ももっとごりごり太陽光発電進められたらいいのに!!ということで、こちらの動画も貼っておきます。

 

youtu.be


それでは、次のコーナー。

今月のおすすめ

本でも映画でも漫画でもサービスでも食べ物でも、皆様におすすめしたいものをなんでも置いちゃおうという太っ腹なコーナー(ウィークエンドけそはコーナーを多く設置してしまったことで書くのを挫折しちゃう回が結構あったので、コーナーを減らした)。

 

今回のおすすめは、

俳優の松岡茉優さんと伊藤沙莉さんのポッドキャストお互いさまっす』!

www.youtube.com

最近、ゆるめのポッドキャストが流行ってますわよね。

私はお二人の演技とか柔らかい雰囲気がすごく好きで、あと互いにちゃんと敬意をもって仲良くしてる人たちの盛り上がってる会話を聞くのが好きなので、優しい気持ちになりたいときに聴いています。

それぞれの温かさや努力、これまでの苦労などが感じられる番組で素敵なんですわ…!各回20分前後で短いのでちょっとした合間に聴きやすいのもナイス。

YouTubeチャンネルがあったのでそれを貼ってみたけど、各種ポッドキャストのアプリで聴けると思うのでぜひ聴いてみてください~。


追伸)

そういえば、やっと招待されてBlueskyに入れたよ!

自分の投稿はまったくしてなくて主に人の投稿を読む用ですが、よかったらフォローしてね~。

bsky.app

ちゃんと貼れてんのかこれ?


招待コード、すこーしずつしかもらえないんですが、それでもよかったら入りたい相互フォロワー様はご連絡くださいな!

 

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それでは、また次回!

皆様それぞれ、できる限り穏やかな年末年始を過ごされてくださいまし!