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けそのブログだよ

田房永子さんのニュースレター

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以前マレーシアで撮った写真。マレーシアはちょっと住んでみたい国です

3月も終わりに近づいてまいりました(早い。今月も全然ブログ書けてないのに)。

私は今年も花粉症と戦っていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。最近、タサン志麻さんのレシピで作るアップルパイにはまっているけそです。

小麦粉摂取量をなるべく減らそうとしていた時期が嘘だったかのように、最近小麦粉のお菓子ばっかり食べています…。クッキーも大好き…。

(↑アップルパイは、これに載ってたレシピをさらに適当にして作っている。元のレシピは生クリームを使うのだけど、高いし余るとちょっと面倒なのでバニラアイスを載せている。りんごはたっぷり使った方が食べるとき嬉しい。レンジとオーブンだけでできるのでめちゃくちゃ簡単)


今月は、

・映画『ドライブ・マイ・カー』を配信で観て、やっぱり最近「運転する女」モチーフが熱いぜ!と思った話

・映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』をやっと観て(4時間くらいある映画なので、よっぽど気合い入った日じゃないと観られない)、台湾ってつい最近までこんなに大変だったのかと思ったり、銃刀法って必要なんだねとしみじみ思ったりした話

・韓国ドラマ『未成年裁判』を観て、教育は何を目指せばいいのかますますわからなくなった話(登場人物のチャ判事があまりにも好みど真ん中で(演じてる俳優さんじゃなく、彼が演じる「チャ判事」の存在が)、チャ判事ばっかり目で追っていたが、総合的にいいドラマだった…)

認知症の女性の一人称で進む小説『ミシンと金魚』を読んで、内側からその人の世界を見るって小説じゃないとなかなかできないよなと思った話

…とか、この辺の話が書きたいんですけど、どれも書き出すと3時間はかかりそうなので、もう少し手軽に書けるところから取り掛かっていきますわい。ということで、今日は最近(無料)購読しているニュースレターの話。

 

私、以前noteを使ってましてそこからはてなに引っ越してきたんですが、引っ越し先候補として、ニュースレターメディア配信サービスの「theLetter」を検討してました。
このサービス、書いたニュースレターが登録者のメールアドレスに配信されるという点でメルマガっぽいんですが、前に配信した記事をWeb上にまとめておくこともできるようで、使い勝手がnoteに似てて移行しやすそうだったんですよね。でも検討してる段階では、一部の人(おそらくフォロワーが多い方)にしかサービスが開かれてなくて結局断念しちゃいました。

 

その後theLetterのサービスが全面オープンになったので、私も申し込めるようになったのですが、前ほど安定的に記事をアップできなくなってしまったのもあり、今は使いたいという気持ちが低空飛行。とりあえず、「読み手」として、好きな書き手さんのニュースレターを追うことだけしています。

私が今読んでるニュースレター、どれもそれぞれの書き手さんの個性が光る面白いものなので、ご関心の合う方にも届くといいなーと思い、ご紹介記事を書いてみることにしました(1回で終わっちゃったらすみません)。今日は田房永子さんのニュースレターについて。

 

田房永子さんのニュースレター

発信者は、マンガやエッセイを多数手がけられている田房永子さん。

田房さんの作品は「毒親」というキーワードから入る方が多いのでは?と思います(私もそうでした。機能不全家族育ちなので…。特に↓のコミックエッセイから学んだことは、人生のあらゆる局面でめちゃくちゃ役立っています。今の恋人と良い関係が築けている理由の一つは、「この本から学んだことを度々思い出しているから」だと思われます)。

 

マンガや文章を拝読して、私が田房さんの一番の魅力だと思っているのは「脳内の言語化/図式化の精度の高さ」です。私も田房さんみたいに、頭の中でモヤモヤ漂ってるものを、「ここしかない」って言葉にあてはめたり、絵にあてはめたり、図にできるようになれたらなあ…!と、悔しさを抱えながらいつも読んでいます。そして、構造がすっきり組み立てられている一方、キャラクターの表情やしぐさ、文章は熱くて、ユーモアがふんだんに使われてて、田房さんの感情と愉快なお人柄があふれんばかりに盛り込まれている。田房さんの作品を読んでると、テンション高い人の近くにいる犬みたいに自分(の気持ち)もジャンプしてきてしまう。このバランスが、好き!

 

ニュースレターは、書籍以上に田房さんのユーモアがハイテンションでぶいぶい効いていて、毎回読みながらがははと笑ってしまいます。楽しく生きるためのヒントも入っているように思えて、元気が出ます。

3月8日に配信された回は、特に笑いが止まりませんでした。
アイキャッチになってるミシュランマンたちのイラストに添えられている解説を、ぜひ皆さんにも読んでほしいです。
ZUMBA界がそんなことになってるということも、知りませんでした。

(※以下、リンク先のニュースレターは、購読者になると全文読めます。今後もしかしたら変更あるかもしれませんが、現段階では無料です)

tabusaeiko.theletter.jp


田房さんが書かれる「〇〇って、〇〇なんだよなー」とか「〇〇って、〇〇に似てる」の話はいつも「気づかなかったけど、言われてみればたしかに…」ということが多くて、目から鱗が落ちて面白いです。2月28日配信回も、そういう回でした。

tabusaeiko.theletter.jp

 

3月18日配信回で、田房さんが書評を書かれた本を紹介されてたんですが、その本が気になりすぎて予約購入してしまいました。絶対いつか読むと思ったから。

(母親になったことを後悔している女性23人へのインタビューを収めた本とのこと)

「みんなが好き、いいって思うものって怖い」という話を私の恋人が時々してるんですが、「ポジティブな母親像」についても同じことが言えると思います。「ネガティブなことを言ってはいけない」って圧が強くなっちゃうと、それも苦しいですよね。

(「女性と出産」「神格化される母性」「女性にケアギバーであれと強いてくる社会」に対してはもう何年もずっとモヤモヤ考えていろいろ読んだり観たりしているテーマで、少し前にこれらに絡めた小説のアイデアを思い付いたので、何年かかるかわかりませんが、いつか書き上げたいと思っています)


好きな書き手さんがおすすめされてる本は面白いことが多いので、よくチェックしています。

 

tabusaeiko.theletter.jp