螘サンバカーニバル

けそのブログだよ

コンテンツ月記(令和三年、師走)

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これは2年前にバンコクで撮った写真。無理やり座らされている大きいぬいぐるみに弱い

読んだもの、観たものを、書きなぐりのメモで記録します。完読できてないものも、書きたいことがあったらメモします。

すでに長めのレビューを書いてるものや書く予定のものは、基本的に除いてます(…と言いながら、ここで書いてる感想も割と長いんだけど)。

いろいろ読んだり観たりしてるのに…全然書けない…。少なめだけど、とりあえずまとまったところまで。

 

==評価基準(特に記載したいときだけ)==

\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。

φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)

==ココカラ==

 

 

映画

バッド・ジーニアス φ(..)

マンガ『付き合ってあげてもいいかな』の作者・たみふるさんが勧められていたので、

 

urasunday.com

(レビューが書けてないんだけど、つきかなもめちゃくちゃおもしろいよー。ごりごりに心が削られるタイプの群像劇。群像劇好きの私も(?)推薦します!!)


アマプラで観る。ごりごりのエンタメ作品の中に社会派メッセージが練り込まれてて、かなり好きなバランスだった。
※以下、若干ネタバレ入ります!

 

タイ・バンコク。リン (チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は小学1年生の頃から成績はずっとオールA、中学でも常に首席の頭脳明晰な天才女子高生だ。教師である父親との父子家庭で、決して裕福とはいえない生活を送っているリンだったが、優秀な成績が評価されたことで、晴れて国内有数の進学校に授業料の全額免除とランチの無償提供つきの特待奨学生として転入を果たす。転入初日にリンは、勉強はてんで出来ないけれど天真爛漫な明るい性格で女優を目指しているグレース(イッサヤー・ホースワン)と友達になり、勉強を教えることに。

amazonプライムビデオの作品紹介より引用)

 

ここは最初のとっかかりなのでネタバレしちゃうと、主人公のリンはその後、ある方法でクラスメイトに自分の回答を教える代わりに報酬を得るようになり、その規模がどんどん大きくなっていって後戻りできなくなる。このビジネスにお金を出すのは、「お金持ちだけど勉強ができない子供たち」。最初、「けっ!結局お金持ちは全部手に入れちゃうのが世の中だよな!」と斜に構えつつ観ていたが、それだけで終わらなかった。「カンニングする子供を怒っている大人たちは、本当に彼らに物申せる立場なのか?」って疑問を提示してるところも好きだった。本当に「バッド」なのは果たして誰なのか?

 

とにかく見どころなのはカンニングのシーン。テストのシーンって、ただ撮るだけだと答案書いてる人がいっぱいいるだけだからそんなに盛り上げられないと思うんだけど、まさかの動的なシーンになっている。

(学校のテスト中、先生の見回りがあまりにも雑(それだったら誰でもカンニングできるわ!ってゆるさ)なのはちょっと気になったが…タイでは結構あることなのかな…?)

 

キャラクターとしては、リンと同じく経済的にはあまり恵まれていないが優秀な奨学生・バンクがかなり好きだった。真面目にやるほど損をする世界ってほんとむかつくよな!!

 

あと、ひたすらリンのビジュアルが好き!目ぱっちり系女子ではなく、クールな目の女子を主役に抜擢した人、ありがとう!アジア人の顔のいろんな素敵さを肯定していきたい私はすごくハッピーだった!

 

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(字幕版)

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(字幕版)

  • チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
Amazon

 

マンガ

 

千年ダーリン

1980年代、千年谷……

 

アーケード街の一番星・束ノ間一平が、

仮初時計店の店主・仮初銀色と出会う。

そう図られていたかのように出会ってしまう。

 

二人の男に結ばれた運命の糸の物語。

 

死んだはずなのに改造人間として蘇って怪人とかロボットと戦います。

(トーチの公式サイトより引用)

 

私は1989年生まれなのだけれど、とにかく80年代っぽいものが大好き。

このマンガは、令和に描かれているとは思えないほど全てが昭和!

ギャグも、キャラクターデザインも、扱われるモチーフも(←キョンシーとか化石発掘とかね…)。私は特に敵キャラのデザインが好き!!みて!!!

 

 

令和の時代にこの空気を現在進行形で楽しめるのが嬉しくて、読んでいる。

とにかく、絵がいいんですわ~~。

 

 

(私はこの絵をTwitterで拝見して、本作を読み始めた)

 

ストーリーは今のところあんまり目新しさはないように思うのだけれど、このマンガに関してはそこすら特長になってる気がする。言葉のセンスもかっこいいよ!考えるより感じるタイプのマンガだと思う。

 

試し読み↓

to-ti.in

 

コミックスで一気読み派の方向けに、購入ページのリンクも一応↓

 

 

 

戯けてルネサンス \(^o^)/

タイトルは「おどけて」と読む。

 

共学化して間もない元女子高に入学した再名生くん。夢に描いた「普通」の高校生になろうと決意するも過去に苛められ慣れすぎた彼の捻じれた心に手を差し伸べたのは出会ったクラスメート達だった!?

Amazonの商品紹介より引用)

 

こちらも、ちょっと懐かしい雰囲気の絵柄で、そこが好きでLINEマンガで読み始めた。でもそのあとどうしても続きが気になって、買ってしまった。私の勘は間違ってなかった、最高だった。
3巻でまとまってるけど、ほんとはもっと長く読みたかった。同級生のイルの話とか(回収されてない伏線があると感じるから、作者の山本中学さん、ほんとはもっと描きたかったんじゃないかなあ)。短い中に、大切な感情と言葉がいっぱい詰まっていて大好きな作品。

私は不器用な人がそれでもなんとか希望を探して生きていく話が好きなんだけど(自分自身がとてつもなく不器用だからだと思う)、主人公の再名生(さいみょう)くんや周りの人の不器用さがあまりにも生々しく痛くて、毎回心を全部持っていかれる。

 

中学では周りに気持ち悪がられることが多く登校拒否だった再名生(さいみょう)くん。プリント1枚を前の席の人に渡すのでも、「指でつついて呼んだら気持ち悪いと思われるかな…」と心配になり、どうするかさんざん迷う(結局シャーペンでつつくことにする再名生くん、かわいい)。
そんな再名生くん、やっぱり高校でも入学早々ちょっとやらかしてしまう。でも高校では、落ち込んでいた先にクラスメイトに「でも再名生くんって面白いよね。それがわからない人たち、センスないね」というようなことを言ってもらえたのだった。こちらまで救われる気持ちになるシーン…。

一生懸命生きていたら、どうしても気持ち悪いところが出てきちゃうのが人間なんだと思う。置かれた場所でなんて、咲かなくていい。自分の変なところを楽しんでくれる人がいる場所に行ったほうがいい。

 

3巻にすべてがめーちゃくちゃ好みの男の子が出てきて、自分が大学生だったら間違いなくこの人に告白してるな!と思いながら彼の出演シーンを10回くらい読み直した。ほんとに好き、大好き。彼のどこに心惹かれるかってことで、一本記事を書きたいくらいだ。彼が出てくるエピソードだけ別の漫画みたいに独立してたから、山本さん、描いてるうちにこういうテーマの方に焦点絞りたくなって連載を終えた説もある…か…?(大きなところでは、共通してるテーマだと思うけど)